好きな絵本はいっぱいあるのですが、その中のひとつに「うつくしい絵」という絵本があります。
前に「国立西洋美術館」の記事を書いたのでこの絵本のことを思い出しました。
うつくしい絵
この絵本は、
ダ・ビンチ
ゴッホ
レーピン
葛飾北斎
ピカソ
の絵の事を中心に書かれています。
まず最初に、表紙にもなっているモナ・リザの絵が、なぜうつくしいかをダ・ビンチが科学者だったことも併せて書かれています。
また、レーピンの描いた「おもいがけなく」という絵は、絵は知っていましたが、誰の絵なのかタイトルは何なのか分かっていませんでした。長いこと牢屋に入っていた父親がひょっこり帰って来た絵で、おとうさんを覚えていない女の子、すぐにおとうさんとわかった男の子、この絵本で絵の背景ストーリーの詳細を知り、描かれたひとりひとりの表情をあらためて深く見る事が出来ました。
巻末に「えかきさんの うつくしい こころ をくみとってください。」とあります。
名画は、多くの人が心を動かされるものですが、それは絵描きさんの心を感じるという事なのだと、この絵本を読んで納得しました。
子供達だけでなく私も楽しんだ絵本です!
この絵本の著者のかこさとし氏は「だるまちゃんとてんぐちゃん」や「からすのパンやさん」を書いた方です。
この2冊は子供の頃読んだよ~という方も多いのではないでしょうか。
また、かこさとし(加古里子)氏は工学博士です。
「地球 (福音館の科学シリーズ)」などの絵本も書いています。
「地球」の中の様子が事細かく書かれています。
桜の下で休憩している老夫婦のいる地上と地面の下の木の根っこ部分や、ビルやトンネルが作られている途中の地上と地下の様子などがリアルに描かれていて、とてもワクワクします。
その反面、地震が起こる火山のマントルの事なども書かれていて人間の力を超える自然の力に身が引き締まります。
子供達が小学校高学年の時の読み聞かせでこの絵本を読みました。その時に かこさとし氏が工学博士だということを知り、ここまで詳しく書けるのは専門的知識があるからなんだなぁとわかり、分かりやすく書いてあることに かこさとし氏のやさしさを感じたのでした。
昨年の2018年5月に新聞で「加古里子さん死去/92歳 絵本作家・児童文化研究家」の見出しに驚きました。
子供達が大きくなり絵本を読む機会もなくなりましたが、かこさとし氏の絵本はシリーズものが多いのでまた読みつづけていきたいなぁと思います。
チリとチリリ うみのおはなし
2冊目は「チリとチリリ」の絵本です。
この絵本は内容はもちろん良いのですが、 何といっても絵が可愛いい!
ワンピースに黒のタイツ姿の女の子達が可愛いすぎます。
完全にファンタジーの世界です。
巻貝や真珠貝のソファーが心地良さそうです。
海のスイーツもやさしい色合いです。
この絵本はシリーズがいろいろあり、最初に買ったのは「チリとチリリ―はらっぱのおはなし」で、自分自身も小さくなって草むらの中に入っていくトキメキ感があります。
はちみつボールカステラの花びら茶巾包み、もう既にこれで可愛さにやられてしまいますが、更に読みすすめるとトカゲの家の石を型に流し固める行為が楽しい。
宝石のキラキラがキャンディや蛍のきらきらになり素敵です。
癒される絵本です。
まとめ
以上
「うつくしい絵」と「チリとチリリ うみのおはなし」の大人も楽しい絵本2冊でした。